ピラニア
みなさんこんばんは、悪党です
いやー暑くなってきましたね
ちらほら映画館も営業を始めているみたいで新作の封切が待ち遠しいですね
さて今回の映画はこれ
毎度の如く、ネタバレ有りなので気になる方はお戻りを
湖で老人が釣りをしているところに地震が起こり、地割れからピラニアたちが現れて湖に落ちた老人はムシャムシャ食べられるところから物語は始まります
湖ではスプリングフェスタの時期でいわゆるパリピがわんさか訪れ、地元の稼ぎ時なので老人の死体が発見されても調査隊を呼ぶだけでした
最初にいっておく!
この映画はかーなーり下品!
ホラー映画やパニック映画の最初の犠牲者はエロい雰囲気のカップルなんていうあるあるがありますがこの映画のキャラクターの8割がそんな感じ
本場アメリカのパリピがどんなものかまざまざと見せつけてきます
乳!尻!ふともも!
保安官の子、ジェイクは偶然知り合ったセクシー映画監督に湖の撮影スポットの案内を頼まれて、弟妹の子守をほったらかしてこれまた偶然会った恋心を抱いている女の子、ケリーと一緒に撮影に同行します
そのころ、留守番していた弟妹は冒険心から2人だけでボートに乗り、中洲に遊びに行きましたがボートは波にさらわれて孤立してしまいます
一方、湖の調査隊は地震で地底湖と湖が地割れで繋がったことをつきとめますがピラニアたちの襲撃を受けます、調査隊の死体と一緒にあがったピラニアを調べてそれがピラニアの祖先、古代魚パイゴセントラスであることを突き止めます
面構えが悪すぎるw
ジェイクは偶然、遭難していた弟妹を見つけて保護しますがその間に湖のパリピたちが次々とピラニアに食べられていき、湖面が血に染まっていきます
ゴア描写の嵐がひどいw
これでもかと言うくらい人体が破壊されて血が流れます
チ◯コ食って吐き出すとこなぞ悪趣味の極み
ジェイクたちの船も座礁して母親の保安官に連絡を取ります
座礁の衝撃でケリーが船内に閉じ込められますが食べられた映画監督の死体?を生贄にしてジェイクはケリーを助けにいきます
ボートの推進力で引っ張られて逃げると同時にガスを開けて発煙筒で船を爆発、衝撃で全滅するピラニアたち
清々しいくらいのご都合主義!
しかも逃げる直前にキスするというアメリカ映画お約束のあるあるまでついてきます
ジェイクたちが助かったところでピラニアを調べていた学者から連絡が入ります
今まで見ていたピラニアは子どもだと……
じゃあ親は?となった時、調査隊最後の1人が今までの倍はあろうかというピラニアに襲われて物語は終わります
エロ・グロ・パニックと三拍子そろった映画でした
公開時は3D映画だったので眼前に迫るピラニアや千切れた手足、食われたチ◯コなど阿鼻叫喚だったでしょう
あと意外と有名な方が出演されてます
「バック・トウ・ザ・フューチャー」シリーズでおなじみのクリストファー・ロイドとか「ジョーズ」のリチャード・ドレイファスとか
水着のお姉ちゃんと地獄が見たい方にはオススメです
さあ地獄を楽しみな!
といったところで今回はここまで
ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎
みなさんこんばんは、悪党です
5月中は自粛期間な感じですね
さて今回はこの作品
以前に90歳のシャーロック・ホームズを描いたMr.ホームズのことを書きましたがこの作品はタイトルどおりシャーロック・ホームズの若き日の冒険を描いています
実はこの作品、製作総指揮がスティーブン・スピルバーグなんですよ
とは言っても名前貸しなだけな作品もあるようでどこまで関わっていたか不明ではありますが
さて、毎度ネタバレ満載なんで気になる方はお戻りを
男子校の寄宿舎に一人の少年が転校してきてところから物語は始まります
少年の名はジョン・H・ワトソン、ベッドが隣になった長身鷲鼻の少年、シャーロック・ホームズに見ただけで素性をいい当てられます
これが2人の出会いでした
まず、この時点で「緋色の習作」が初対面とする原作との整合性は崩れるわけですがまあこれは映画の冒頭で実際に文字として示されるとおり、コナン・ドイルが書いてるわけじゃないから多少?、荒唐無稽でもゴチャゴチャぬかすな(意訳)なのでツッコむのは野暮ってことで
しばらくはホームズとワトソンの学校生活が描かれます
しかし丸眼鏡のワトソン少年、学長の号令で長机に学生全員が座って食事、嫌な金髪オールバックのライバル的なヤツ、学校の離れに住む主人公と親交の深い変人的人物、男2人・女1人のトリオで行動……んんー?
これって……ハリー・ポッターじゃね?
それもそのはず、この作品の脚本家はハリー・ポッターの監督やってます
少なからず影響はあったのではないかなぁ
さて、ホームズたちがイケメンのレイス教授と親交を深めたり、ライバルと推理ゲームをしたり、人力飛行機の研究をしてるワックスフラッター教授の姪、エリザベスとの恋を楽しんだりしてる間に謎のフードの人物が吹き矢のようなもので幻覚を見せて事故死させる事件が起こっていました
この吹き矢が見せる幻覚はけっこう凝っていて食事のチキンが襲ってくるマペットやステンドグラスに描かれている騎士が飛び出してくるCGなど年代を考えると素晴らしい出来だと思います
ライバルの策略で退学になるホームズでしたが一連の事件がワックスフラッター教授に関係してると推理して調べていくうちにエジプトの邪教集団ラメ・タップに辿りつき、彼らの本拠地である地下のピラミッドを発見、謎の儀式をしている現場を目撃します
この様子は「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」みたい
製作は同時期かな?公開はこちらの作品の方が早かったみたいです
お互い影響を受け合っていたかもしれませんね
儀式を中断させたせいで逃げるホームズたち
ワックスフラッター教授の離れに逃げ込むもレイス教授に見つかり、明日には家に帰らされることになりますがそんなことはお構いなしに調べを進めるホームズたち、調べていくうちにレイス教授がラメ・タップのリーダーであることを突き止めますがエリザベスがさらわれてしまいます
追いかけるためにワックスフラッター教授の人力飛行機で空を飛ぶホームズたち
まあ羽根をパタパタさせてゆったり飛ぶ人力飛行機は温かい目で見てください
見た目は好みですね
エリザベスが生贄にされるなか焦るホームズたち
燭台を落としてエリザベスを助けますがレイス教授も追ってきます
剣やオールと武器を変えてレイス教授と戦いますか泥臭いです
この若きシャーロック・ホームズは15歳の少年という設定なので推理も完璧ではないし、いわゆる超越的な面はあまり目立ちません
その分、人間らしいとも言えるのですが、そこが好みかどうかで評価が分かれるかも
レイス教授との戦いの中でエリザベスは死んでしまいますがレイス教授には勝ち、凍った湖に沈んでいきます
事件は解決し、ホームズとワトソンの別れがやってきました
ワトソンは餞別に捜査途中で買ったパイプをホームズにプレゼントします
ワックスフラッター教授のディアストーカーハット、ヒョウの毛皮と同じ戦利品だと、うそぶくレイス教授のインバネスコート、ワトソンのパイプといわゆるシャーロック・ホームズのテンプレ衣装に身を包み、ホームズは馬車で学校を去るところで物語は終わります
1人は嫌だと言っていたホームズがエリザベスの死に一生1人を選択したり、最終的にホームズファッションに帰結したりと原作に繋がるような描写になってますね
ちなみに若きシャーロック・ホームズを演じたのはニコラス・ロウ
先に書いた90歳のホームズ映画「Mr.ホームズ」の劇中でホームズが観た映画のホームズ(ややこしい)を演じてたりします
若きジョン・H・ワトソンはハリセンボンの春菜にそっくりで是非
ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎のワトソンじゃねーよ!
って言って欲しい
さて、この映画はMCUでもよく見られるようになったスタッフロールの後に流れる映像、ポスト・クレジット・シーンがあります
というかスタッフロール中はずっと馬車が走っている映像が流れてます
雪山のホテルに着いて、チェックインする人物が宿帳に書いた名前は……
「モリアーティ」
そしてその人物は……
興味ある方は是非作品を見てください
問題
南向きの窓ばかりある部屋からクマが見えた
そのクマの色は?
といったところで今回はここまで
ザ・グリード
みなさんこんばんは、悪党です
GWに入りましたね
不要不急の外出は控える中、久しぶりに見たかった映画を見ました
それがこの作品
ちなみにDVDはすでに
絶版だ
今売られているのはプレ値なものばかりなので手に入れたい人は要注意
早くブルーレイで出してくれないかなー
けっこう古い作品ですがネタバレ嫌な方はお戻りを
密輸を生業とするフィネガンとパントゥーチ、レイラは怪しい男たちを運んでいました
男たちが指定した場所には豪華客船アルゴノーティカ号がいて処女航海の真っ只中
豪華絢爛な船内には赤いドレスの女、トリリアンが乗客の金品を盗もうとしていましたが捕まって軟禁されてしまいます
フィネガンは当初あのハリソン・フォードにオファーがあったみたいですね
パントゥーチは名前の語感もそうですが、憎めないコメディリリーフで人気キャラ
安易に死なせなかった監督を褒めたい
ちなみに吹替は壇臣幸
クロノクル?ウェザー・ドーパント?
順調な海遊になると思いきや、謎の人物によりアルゴノーティカ号は制御不能に、さらに水中から巨大な物体が衝突してくるのでした
パントゥーチが悪い癖を出し、積荷が魚雷だと判明します
不穏な空気が流れる密輸船ですがアルゴノーティカ号が謎の物体と衝突した時に落ちたボートとぶつかり、大破してしまいます
近くに見えていたアルゴノーティカ号に修理部品をもらおうとした時、密輸船の客が本性を現して武装、フィネガンたちを脅してアルゴノーティカ号に乗り込みます
ところが3000人はいたとされる乗客たちは人っ子1人おらず、ホールは血だらけでした
船内を探索する内に軟禁されていたトリリアン、金庫に隠れていた船長と船のオーナーと合流し、話を聞くと化け物が襲ってきたと言います
フィネガンは船のオーナーが武装集団とグルで、保険金目当てで船を沈めるついでに金品を奪う計画だったことを見抜きます
そこにアルゴノーティカ号を襲った怪物・グリードが現れフィネガンたちにも襲いかかります
途中、グリードに銃撃したら裂けて落ちてきた半溶けの人はフィネガンの密輸船に残ってレイラにこき使われてた人
直前にグリードに手形が浮かんでいる描写があります
「アナコンダ」でも見られましたが飲み込まれている演出ですね
文字通り呉越同舟でアルゴノーティカ号から脱出を図るフィネガンたちでしたがグリードに一人、また一人と食べられていきます
グリードは知能があるのかフィネガンたちを船首の方まで誘導するような動きも見せており、一計を案じたオーナーはフィネガンたちを騙して囮にします
逃げる最中で漂流している内に島の近くまで流れていることに気づいたフィネガンは魚雷の乗った密輸船を自動操縦でアルゴノーティカ号にぶつけてグリードを倒そうと考えましたが、オーナーもまだ生きていてトリリアンを襲って脱出に使おうとしたジェットスキーのキーを奪おうとしていました
トリリアンが撃たれるところを間一髪で助けに来たフィネガンですがグリードの本体が姿を現します
牙や口のあるヘビのようなモノは触手でタコのような巨大な生物でした
捕まるフィネガンでしたが目を撃って脱出、密輸船に戻ると船にいたはずのパントゥーチはおらず、グリードに襲われた形跡もあり、落ち込むフィネガン
睨めつけるグリード本体に「ガンつけてんじゃねえ!」とショットガンぶち込むフィネガンマジかっけぇ
それでも計画どおり船を爆弾代わりにして発進させます
それを見たオーナーは置いていかれると思い、まあまあな高さから飛び降りて足を折りながらも船に着地、当たり前ですがそのままアルゴノーティカ号に衝突して大爆発でおっ死にますw
ジェットスキーで島まで脱出をしたフィネガンとトリリアン、イイ雰囲気になったところで海から現れたのは生きていたパントゥーチでした
グリードに密輸船で襲われたが海に飛び込んで逃げたとのこと
安堵する三人でしたがそこに響き渡る咆哮、森の木をなぎ倒しながら迫る何か
フィネガンがセリフを呟いたところで物語は終わります
「お次は何だ?」
以前は木曜洋画劇場などでよく放映されてましたね
B級でCGも荒い部分もありますが構成やキャラクターがとても良く、隠れた?名作だと思います
いや隠れてねえな
演者も他の映画でよくみるバイプレイヤーたちが出ていて今同じメンツを集めるとしたらまあまあな出演料になるんじゃないですかね
先ほども書きましたがDVDがプレミア価格なんでU-NEXTやdビデオやYouTubeなんかでも見れるみたいなんでそちらの方がお得です
さあみんなで言おう
「お次は何だ?」
といったところで今回はここまで
チョコレート・ファイター
みなさんおはようございます、悪党です
そろそろ普段より長めのゴールデンウィークに入る方もいらっしゃるのでしょうか
コロナ禍で4/29から5/6まで休みになった方とかはどこにも行けない一週間以上の休みに暇を持て余してはいないですかな?
そんな時こそ普段みないような映画や本がオススメです
さて、今回はこの作品
「チョコレート・ファイター」です
あんまり聞いたことない方も多いのではないでしょうか
ワシも知りませんでしたw
タイの映画です
トニー・ジャーの「マッハ!!!!!!!!」を撮った監督でこの作品もバッキバキの格闘アクション映画になってます
ネタバレありますので苦手な方はお戻りを
タイでは日本のヤクザと地元のマフィアが対立していたがヤクザとマフィアの女、ジンが禁断の愛を育んでしまう
しかも日本のヤクザ役は阿部寛です、マジか
なぜ?って配役です
しかしそれをよく思わないマフィアのボスが阿部寛の命を狙います
自分の中に阿部寛との子がいることを知ったジンは愛する男、我が子の父を守るため、別れを告げて阿部寛を日本に帰らせ、子どもを出産します
マフィアのボスが井浦新に似てる
しかし生まれた娘、ゼンは障碍を持っていました
マフィアから足を洗って母になったジンはゼンを育てますが大病を患ってしまいます
ゼンは描写的には自閉症スペクトラム、サヴァン症候群を持ってるようですね
ゼンは友だちとその障碍から来る突出した反射神経で客から投げられたボールを椅子に座ったままキャッチするという大道芸で生計を立てていました
中にはボールではなくナイフを投げてくる奴もいましたが危険が分からないゼンはナイフも受け止めてしまいます
友だちは避けることも大事だとハエだ!と言ったら避ける約束をしました
成長したゼンは井上真央と松山ケンイチを足して2で割ったような子
演じてた子はこの作品のためにめっちゃ体を鍛えていたそうです
しかし大道芸のお金だけではジンの治療費までは捻出できません
ある時、マフィア時代の帳簿を見つけてジンが金を貸していたことを知り、取り立てにいくことになります
当然、拒否されますが日頃見ていた格闘アクション映画の動きを覚えていたゼンは向かってくる男たちをバッタバッタとなぎ倒してお金を回収していきます
さあシリアスなシーンは終わりを告げ、ここからは俺のステージだ!と言わんばかりに怒濤の格闘アクションが展開されていきます
ブルース・リーやトニー・ジャーなどの作品のオマージュもあり、ガイバーキックのようなアクロバティックなアクションもあって見応えありです
その動きを監視していたマフィアのボスは接触を図ってきます
ジンは事態を知り、別れた阿部寛に連絡を取ろうと手紙を書きます
しかしそれもマフィアのボスに筒抜けでタイの仲間を使ってジンたちを守ろうとした阿部寛を挑発し、誘き出します
年月を重ね、井浦新だったマフィアのボスは小室哲哉になっていました
な…何を言ってるか分から以下略
ジンはマフィアのボスに会って話をつけにいきますが当然、バトルになります
ゼンはマフィアたちをぼっこぼこにしていきますが連れ去られたジンを追ってマフィアのアジトに行きます
アジトでもマフィアたちをぼっこぼこにしていきますが用心棒があらわれます
この用心棒、ボウズにメガネにアディダスジャージと全然強そうに見えねえ
独特のリズムで攻撃してくる用心棒に苦戦するゼン
しかし持ち前のトレース能力で同じリズムを瞬時に体得し、逆転します
この苦戦→能力発動→逆転の少年マンガ的な流れは良いよディモールト ベネ
しかしダメージを負い、動けなくなるゼン
そこに日本刀を現地調達した阿部寛登場!
なぜかマフィアたちも日本刀を装備してキルビルよろしくチャンバラアクション始まります
その最中、ジンと阿部寛がボスに刺されてしまい絶命!しかしボスは死んでもなおジンにこだわり連れ去ってしまいます
死体でもええんかいw
ちなみにここまで銃弾くらい、刀で斬られていたりして血だらけですが元気です
ドウェイン・ジョンソン並みのタフさw
ゼンを銃で殺そうとするボスですが撃たれたとき友だちの「ハエだ!」の声が響き、銃弾を避けるゼン
ぼこぼこにされて逃げるボス
ここらへんは伏線回収
舞台は街中に移って無限にわくかと思われるマフィアたちをぼっこぼこにしていく様は往年のジャッキー映画を彷彿させます
殴られたり蹴られたりしたマフィアたちが看板にぶち当たりながらビルから落下していきます
ノーワイヤー・ノースタントの姿勢で撮影されていた本作ですがさすがにビルから落下はワイヤーついてたそうですw
それでも頭おかしい(褒め言葉
ボスを倒したゼンは生きていた阿部寛に引き取られ父娘で生きていくところで物語は終わります
ちなみにスタッフロールでNGシーンが流れますがセリフ間違えてみんな笑顔、みたいなのは一つたりともなく殺陣中に起こった事故、怪我の記録みたいになってますw
役者の苦悶の表情がリアリティあふれますね
誰向けだコレ
アクションシーンはとても見応えあるこの作品、興味出てきて未見の方は是非
といったところで今回はここまで
Mr.ホームズ 名探偵最後の事件
みなさんこんばんは、悪党です
コロナ禍の中、在宅勤務や休校でご家庭にいることが増えていると思います
この機会に本を読んだり、映画を見てみると良いかもしれませんね
そんな中、今回みた作品はこれ
例によってネタバレ盛り沢山なので気になる方はお戻りを
世界初の民間諮問探偵であるシャーロック・ホームズを扱った作品は数あれどこの作品は老後のホームズを扱ったものです
確か「最後の挨拶」ではホームズは60代でしたがこの作品はなんと93歳
あれほど明晰であった頭脳も衰えを見せて、養蜂家として生きています
演じるはX-MENでマグニートー役をやったイアン・マッケラン
鷲鼻がホームズらしいです
養蜂家として生きるシャーロック・ホームズは住み込みの家政婦マンローとその息子、ロジャーと一緒に海辺の田舎町に住んでいました
老化が進み、記憶を思い出せないことも増えてきたホームズは日本に行き、ボケに良いとされる山椒を手に入れてきます
ホームズと文通を重ね、日本に招待したウメザキを演じたのは真田広之
ウルヴァリン:サムライやアベンジャーズ/エンドゲームでもヤクザ役で出演してますね
ホームズは記憶の糸を辿りながらある話を執筆していました
ある時、それを読んだロジャーとの交流の中で忘れていた記憶が蘇っていきます
執筆のきっかけは兄、マイクロフトの死
遺品を整理していると相棒だったワトソンの本を全巻所持していたことから戯れに読んだり、映画を観てフィクションと現実の違いが気になり、本当のことを書こうと記憶の糸を辿ろうとします
最後の事件は夫が妻のピアノの先生への心酔を不審がるものだったが妻は毒を購入したり小切手を用意するなど怪しい行動が目立っていたことを思い出します
現実では気難しいホームズや息子ロジャーがホームズへ心酔していくことを懸念したマンローが家政婦を辞めて別の仕事へ就こうとしていました
現実とフィクションが入り組んでいる構成になっていますがミスディレクションとかではなく、淡々と話は進んでいくところは見る人によっては拍子抜けするかもしれません
ただ、最後の事件の依頼人と妻、家政婦マンローとロジャーはなんとなく対の関係になってるのかな、と感じました
ホームズから離されることでマンローと喧嘩するロジャー、それをたしなめるホームズ
ロジャーとの交流で少しずつ最後の事件を思い出していく中で自身の老化や現在の環境に対する鬱屈した思いも表面化してきます
ここらへんはホームズらしくない、というか普通だな
どうも最近のホームズは内面的に人間離れした人たちだかりだから普通の心情を吐露されても違和感があるようになってるなぁw
記憶が戻る中でウメザキも父が自分たちを捨てた要因にホームズが関係していることで接触していたり、最後の事件で依頼者の妻の不審な行動は自殺をするため、ということまで思い出せたのでした
そんな中、蜂の世話をしていたロジャーが全身を蜂に刺されて倒れているのを発見します
救急車を呼びますがマンローに罵倒され、蜂箱を燃やそうとすることを止めるホームズ
往年の推理の冴えを見せ、世話をしていた蜜蜂に刺されたのではなく蜜蜂を守ろうとしてスズメバチに刺されたことを突き止めます
この作品で一番緊迫するシーンです
マジかー!ってなりますよ
一応、アナフィラキシーショックかと思われるミスディレクションも存在しますので引っかかった人もいるかも
ワシもロジャーが一度蜜蜂に刺されたシーンが頭をよぎりました
ロジャーの回復を待つ中で最後の事件は全てを見通して自殺しようとした依頼人の妻を止められたと思ったが結局自殺を止められなかった、止められた方法が他にあったと考えて探偵業を引退したことを告げます
事実を伝えるだけではなく、時に人を救うにはフィクションも必要なのだとそれを後悔していたのだと
ロジャーが回復し、自分が死んだ後は家をマンローとロジャーに譲ることを伝え、一緒に暮らしたいとマンローに告げるホームズ
ウメザキには父は立派な人だったとフィクションを含めた手紙を出し、兄やワトソン、ハドソン夫人や最後の事件の依頼人の妻の墓代わりの石を置き、冥福を祈るところで物語は終わります
最後のウメザキへの手紙はフィクションでもいいので自分たちを捨てた父を憎む心を救いたいということなんでしょうね
さて、少年との交流や自身の能力低下を嘆く姿などあまりワシがみるジャンルではないのですがホームズ好きとしては見てみたかった作品です
イアン・マッケランの演技がいいよね
日本がけっこう絡んでくるのがよく分からないけどw
といったところで今回はここまで
鳥
みなさんこんばんは、悪党です
新年度になり、生活環境が変わりましたがなんとか生きてます
自転車で通勤とか身体がしんどいねん
そんな中、今回見た映画はこれ
アルフレッド・ヒッチコック監督の作品ですね
ジャンルはスリラー?動物パニック?
毎度ネタバレ満載なんで苦手な方はお戻りを
ちょっとしたお騒がせセレブのメラニーは九官鳥を買うためにロサンゼルスの鳥獣店にいる時にラブバードというつがいの鳥を探す男、ミッチに声をかけられます
悪戯心で店員になりきり、話を合わせようとしますが、ミッチがメラニーの正体を知りながら話につきあっていたことを知り、憤慨しながらも本当に探していたラブバードをこっそりミッチに届けることで一泡吹かせようとミッチの素性を探り始めました
スタンリー爺ちゃんのように自身の作品にカメオ出演することでも有名なヒッチコック監督ですが今回はこの鳥獣店から出て行く客役で出演していますね
郊外にあるミッチの自宅を突き止め、見事ラブバードのプレゼントをしてミッチを驚かせたメラニーですが引き返す途中にカモメの襲撃にあい、頭部を負傷してミッチに介抱されます
お互いのことを話しながら意識していく2人
ミッチのことが気になるけど認めようとはしないメラニー……ツンデレやん
え!?ワシが生まれる10年前からヒッチコック監督ツンデレ撮ってたん?すげぇ!
自分の気持ちを整理できないまま、ミッチの自宅を探っている中で知り合った教師のアニーの家に泊めてもらえることになったメラニーですが会話をしていく中でアニーがミッチの元カノでミッチの母親、リディアと折り合いが悪く分かれたがミッチへの思いは捨て切れていないなどを知ることになります
そして会話中に玄関で不審な音が鳴ったので見に行くとドアに衝突して死んでいるカモメがいたのでした
恋のライバル登場!?とかストーリーは完全にラブロマンスですやんw
カモメいなかったらスリラー映画とは思えませんな
ミッチの妹、キャシーの誕生パーティに招待されたメラニーですが突然、無数のカモメたちが参加していた子どもたちを襲い始めます
これを境にスズメ、カラスたちが集まり始めて家の中に侵入したり、ついには目をくり抜かれて殺されてしまう人まで出ますが警官や街の住人は鳥の仕業とは考えられず動いてくれません
キャシーが気になり、学校へ迎えにいくメラニーでしたが校庭のジャングルジムに降り立つおびただしいカラスの群れに危機感を感じ、授業中のアニーに話をして子どもたちを避難させようとしますが途中に襲撃されて車の中に閉じ込められますがしばらくすると鳥たちは襲うのをやめて姿を消すのでした
さて、ここから正体不明な鳥の襲撃が増えてきます
襲撃される中で鳥たちが一定時間人間たちを襲った後に姿を消して、またしばらくたったら集団で襲ってくるということが劇中で分かりますがなぜそうなのか、という部分には触れられていません
というかなぜ鳥たちが人間を襲うのか、という大前提の謎にも触れられていないのです
ミッチも劇中で僕にもわからないよ、と言うのですがそれがそのまま作品のアンサーになっていて視聴者を不安でモヤモヤした視聴後感を持たせることになっていますね
子どもたちが襲われたことで街のダイナーで大人たちがあーだこーだ言い争いをしているとまたしても鳥たちの襲来がやってきて、給油中の男性を襲い、漏れたガソリンが引火して街は火事になりさながら世界の終わりのような様相を呈してきます
郊外の田舎町での異常事態、見慣れない余所者のメラニーが来たことでこんなことになったんだとメラニーに詰め寄る女性にいたく心を傷つけられたメラニーはミッチの家に行きます
ちなみにワシが一番怖かったのはメラニーに詰め寄るご婦人の目つき
マジヤベェ目つきで一番怖いのは人間だと再確認
劇中ではメラニーのビンタで収まってましたけどw
アニーもキャシーを逃そうとして鳥に殺されていました
キャシーも合流し、ミッチの家に籠城するメラニーたちですが夜中に不穏な音を聞き、メラニーが屋根裏部屋を見にいくとそこには屋根に穴を空けて入ってきた無数の鳥たちがいたのです
鳥たちに襲わられて倒れるメラニーですがすんでのところでミッチに助けられます
しかし重傷を負っているメラニー、しかも鳥たちに襲われたショックで心にも傷を負っていました
車で逃げて病院へ行くことを決意するミッチ
周囲を鳥たちに囲まれる中、車のラジオからは鳥たちの襲撃が全国的に広がっていることが流れていました
ミッチたちが静かに車で走り出すところで物語は終わります
コメディチックな始まりからラブロマンスを経てからの不気味なスリラー的展開
動物パニック物がこれ以降、雨後の筍のように出されたことからこの作品の影響力が伺えます
あと鳥の声とか車の排気音など効果音はありますがBGMがないんですよね、この映画
それでも物語が成立するのはヒッチコック監督の手腕の賜物だと思います
あとこの作品の女性はよくタバコを吸います
なんなら男性より吸います
そういう時代だったのか?そこらへんの時代考証も楽しそうですね
映画版とはストーリーが違うみたいなので興味が出てきた方はこちらもどうぞ
といったところで今回はここまで
大魔神
みなさんお久しぶりです、悪党です
映画は観るがブログを書かない男、スパイダ-マッ!!
ということで久しぶりの更新になります
では今回の作品はこれ!
え?と思った人、見たんだからしゃーない
さて、毎度ネタバレ満載なんで嫌いな方はお戻りを
時は戦国、丹波国で流れ者から家老にまで登り詰めた左馬之助は家老の地位では飽き足りず、謀反を起こして城主を殺害する
さらに禍根も残さないように城主の子の忠文、小笹兄妹をも手にかけようとしていたが忠臣、小源太により魔神が封じられているという魔神の山へ逃げるのであった
いや、流れ者が家老にまでなる!?
どれだけ懐深いねん、この城主
いやーこんな人の下で働きたいわー
山に逃げ落ちて10年後、忠文は爽やかな青年に、小笹は美しい娘に成長していた
一方、下克上を果たした左馬之助は暴君となっており、過酷な労働や年貢などを城下の人たちに強いていた
城主の仇をとるため、小源太が探りに出たところで、左馬之助の手のものに捕まってしまう
魔神の荒ぶりを鎮める巫女で忠文や小笹を匿う協力をしていた小源太の叔母が左馬之助に直訴にいくが魔神を馬鹿にする態度を諫められ怒りに駆られた左馬之助に斬られてしまいます
なんか10年前は野心家みたいな描かれ方をしていた左馬之助ですが、10年の歳月は立派な悪役テンプレの人になってます
小源太を助けに行こうとした忠文も捕まり、処刑が決まってしまいます
さらに左馬之助は魔神も怖くないと魔神の山に配下を送り、魔神の象徴である武神像を破壊しようとします
そして武神像の額に杭を打ち込んだ時、武神像から血が流れ始めるとともに天候は荒れ、大地はひび割れ始め、逃げようとした左馬之助の配下たちは1人残らず亡き者になりました
小笹たちが見守る中、武神像は動き出し、静かなだった顔は憤怒の表情に変わり、左馬之助の元へ歩みを進めるのでした
武神像の顔が変わるシーンは有名ですね
昭和のモノマネ番組ではよくやられているネタでした
大魔神と化した武神像は磔になっていた小源太と忠文をも意に介せず、左馬之助に向かいます
なんとか大魔神を止めようする左馬之助の家臣たちですが蹴散らされ踏み潰されと散々な目に遭います
そしてとうとう左馬之助も捕まり、大魔神の額に打ち込まれた杭で体を貫かれ、絶命するのでした
しかし大魔神の怒りは収まらず、城下まで襲いかかりますが子どもが踏み潰されようとしたとき小笹が身を呈してかばい、大魔神に小笹自身の命で怒りを鎮めるよう涙すると憤怒の表情は元に戻り、身体も土に還っていくところで物語は終わります
いやー大魔神を初めて見たのは小学生の頃なんで何十年ぶりかな
改めてみるとナーメテーター系の映画ですよね
容赦ないしw
しばらくナーメテーター系の映画を見ようかなぁと思います
といったところで今回はここまで